ポルシェが首位でも、ランキングの「4割」を独占――リセール価値で輝く日本車メーカーの正体

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新車価格が10年で57.2%上昇する一方、EVは5年で価値が57.2%減少。車はもはや移動手段ではなく資産管理対象へと変質し、中古市場がその真価を左右し始めている。

EVの価値崩壊と高級車の負債リスク

日産自動車のロゴマーク(画像:時事)
日産自動車のロゴマーク(画像:時事)

 5年後、新車時に支払った金額の半分以上が消えてしまう――。そんな厳しい現実を突きつける、減価率の高い10車種がこちらだ。

1位:日産リーフ(63.1%)
2位:インフィニティQX80(62.8%)
3位:フォルクスワーゲン ID.4(62.1%)
4位:テスラ モデルS(62%)
5位:ランドローバー レンジローバー(61.7%)
6位:BMW 7シリーズ(61.6%)
7位:テスラ モデルX(61.2%)
8位:フォード マスタング マッハE(60.8%)
9位:BMW 5シリーズ・ハイブリッド(59.5%)
10位:インフィニティQX60(58.3%)

このリストは、新車で購入した人々にとっては、手元の資産が急速にしぼんでいく過程を映し出している。なかでも高級車の値下がりは著しく、下落率のワースト25車種を眺めると、そのうちの18車種までを高級車が占める結果となった。さらにEVの苦境も隠しようがない。ワースト10のうち5車種、25車種で見れば8車種がEVという顔ぶれだ。

 EVの価値がこれほどまでに保てない背景には、バッテリー劣化に対する拭いきれない不安や、技術が進む速さがあるのだろう。5年も経てば、最新の充電インフラや航続性能と比べ、どうしても見劣りしてしまう。また、購入時に手厚く出される補助金も、皮肉なことに中古市場では取引価格を押し下げる方向に働く。

 高級車に関しても事情は似ている。保証が切れた後の維持費が高くつくことを買い手は嫌うし、複雑なシステムの修理にともなう不透明なコストは、もはや負債に近いと見なされている。テスラが行うような頻繁な新車価格の改定も、すでに市場に出回っている車両の相場を崩す要因となっているようだ。

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