ポルシェが首位でも、ランキングの「4割」を独占――リセール価値で輝く日本車メーカーの正体
新車価格が10年で57.2%上昇する一方、EVは5年で価値が57.2%減少。車はもはや移動手段ではなく資産管理対象へと変質し、中古市場がその真価を左右し始めている。
2026年モデルの購入戦略

2026年モデルのなかで、将来も高い価値を持ち続けられる車はどれか。米調査会社JDパワーの一部門であるALGが発表した「2026年カナダALG残存価値賞」は、その問いにひとつの答えを出している。
この指標は、量販車であれば4年後、高級車であれば3年後の時点で、新車価格に対してどれほどの価値が残るかを割り出したものだ。ここで導き出された数値は、月々のリース料金や将来の下取り額を左右する、極めて実用的な意味を持っている。残存価値が高い車種は、支払額を抑えた有利なリースプランを組めるため、使う側と作る側の双方に利点をもたらすことになる。
こうした高い数値を守り続けているブランドは、製品そのものの持ちの良さに加え、巧みな市場戦略を組み立てているといえるだろう。この賞は、激しい競争のなかで新しい機能を追い求めながらも、同時に価値を落とさない努力を続けている作り手を評価している。
新車価格の上昇が止まらない今、手放すときの価格をあらかじめ見込んでおくことは、先行きの見えない市場で自らの資産を守るための知恵だ。もはや車選びの基準は、カタログ上の性能を比べるだけではない。将来の換金性まで含めて、自分のお金をいかに効率よく回すかという視点が欠かせなくなっている。