ポルシェが首位でも、ランキングの「4割」を独占――リセール価値で輝く日本車メーカーの正体
5年後の価値を保つ「トヨタ」

米国のオンライン自動車調査サイト「iSeeCars」が公表した、95万件以上に及ぶ取引データの分析結果が興味深い。2025年3月から1年間の市場動向を追ったこの調査は、購入から5年が経った車の価値下落率を浮き彫りにしている。中古車市場での需要と供給、つまりそれぞれの車種がどれほど使い手から信頼されているかが、如実に数字となって表れた。
価値の目減りを示す減価償却率は、車の特性によってはっきりと明暗がわかれている。電気自動車(EV)が5年で新車時の価値の57.2%を失う一方で、ピックアップトラックは34.2%、ハイブリッド車(HV)は35.4%の減少に踏みとどまった。市場全体の平均で見ると、減価率は41.8%。前年より3.8ポイント改善しているが、これは新車価格の値上がりに引きずられる形で、中古車の取引価格も底上げされたためだろう。
5年間で最も価値が落ちにくかった上位10車種は、以下の顔ぶれだ。
1位:ポルシェ718ケイマン(9.6%)
2位:ポルシェ911(11.1%)
3位:シボレー・コルベット(18.7%)
4位:トヨタ・タコマ(19.9%)
5位:トヨタ・タンドラ(21.2%)
6位:ホンダ・シビック(22.9%)
7位:スバルBRZ(23.7%)
8位:トヨタGRスープラ(24%)
9位:トヨタ RAV4/RAV4 ハイブリッド(25.2%)
10位:トヨタ カローラ ハッチバック(25.5%)
上位25位まで広げてみても、高級車でランクインしたのはポルシェの2モデルとレクサスのクーペ1モデルのみという、稀な結果となった。一方で、トヨタは25位圏内に10車種(全体の4割)を送り込んでおり、ブランドとしての信頼が残存価値を力強く支えていることがわかる。
特にトラックやスポーツタイプ多目的車(SUV)といったモデルは、国境を越えた二次流通市場でも確かな需要があり、それが売却価格の下支えとして機能している。