「残クレなら手が届きます」 5人に1人が検討! 理想の車を諦めない日本人、価格高騰でも月々支払いを優先する現実

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新車価格が上昇するなか、35.3%がグレード妥協を拒み、20.4%が残クレを検討。月額負担を抑えつつ理想を追う消費行動は、日本の都市生活と金融スキームが生んだ新たな市場構造を映す。

平均単価引き上げと装備標準化

新車購入とお金の実態調査2026(画像:クルカ)
新車購入とお金の実態調査2026(画像:クルカ)

 メーカーは高度な安全機能や快適装備を標準化し、車両の平均単価を引き上げている。ディーラー側は、20.4%が検討する残クレなどの金融商品を組み合わせ、

「月額ベースでの購入しやすさ」

を競う。将来の価値を前提とする市場では、販売時の価格よりも再販時にどれだけ価値が残るかが重視される。ブランド力がそのまま金融面での価値に変わる構図だ。その結果、

・資産価値を維持しやすい人気モデルを数年スパンで回せる層
・価値の残りにくい安価なモデルを長期保有して価値をゼロにする層

との格差が広がっている。メーカーはもはや“鉄の塊”を売るのではなく、将来にわたる価値の保証を提供している。リセール価値の高いブランドを選べるかどうかが、個人の移動の格差を拡大する要因となっているのだ。

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