「残クレなら手が届きます」 5人に1人が検討! 理想の車を諦めない日本人、価格高騰でも月々支払いを優先する現実

キーワード :
新車価格が上昇するなか、35.3%がグレード妥協を拒み、20.4%が残クレを検討。月額負担を抑えつつ理想を追う消費行動は、日本の都市生活と金融スキームが生んだ新たな市場構造を映す。

買い替えサイクルと予算上昇

新車購入とお金の実態調査2026(画像:クルカ)
新車購入とお金の実態調査2026(画像:クルカ)

 買い替えの意向を見ると、

・1年以内:7.4%
・2~3年以内:26.1%
・4~5年以内:21.8%

となり、5年以内に買い替えを想定する層は合計で55.3%に達する。クルマは、一度購入すれば長く使う財産ではなく、「一定期間で循環するもの」へと位置づけを変えている。

 次回購入の予算では、300万円以上を考える層が40.1%、500万円以上も15.5%に上る一方、200万円未満は21.5%にとどまる。価格が上がり続けるなかで、消費者は購入予算自体を引き上げ、値下がりを待つのではなく、

「現状の高い価格」

を前提に生活全体を調整している。これは、インフレ環境への自然な適応ともいえるだろう。

 機能を削って安く済ませるのではなく、支払い期間を延ばしたり将来の価値を前借りしたりすることで、本来手が届かない価格帯との

「つじつまを合わせている」

のが実態だ。こうした行動は、出費の調整だけではなく、生活水準や理想の車選びを維持するための戦略として理解できる。

全てのコメントを見る