自動車だけじゃない! 日産・トヨタ・SUBARU・スズキが残した「住宅産業」への大きな影響とは

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自動車メーカーが住宅開発・建設へと進出を図るケースも珍しくない。自動車製造の技術を用いて活発的に住宅を生産。戦後、盛んになった。

住宅の進化 = 自動車の進化

スズキのウェブサイト(画像:スズキ)
スズキのウェブサイト(画像:スズキ)

 現在、各自動車メーカーは次世代自動車の開発を急いでいる。次世代自動車開発のキーワードはCASEと言われ、

・Connected(コネクティッド)
・Autonomous/Automated(自動化)
・Shared(シェアリング)
・Electric(電動化)

を意味している。

 一方、住宅メーカーが取り組んでいる次世代の家づくりのキーワードは、

・ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)
・IoT(モノのインターネット)

とされている。

 ZEHはエネルギー消費量をゼロにする家のことで、平たく言えば環境に配慮した住宅ということになる。IoTは、すべてのモノがインターネットにつながることで住宅のスマートホーム化を目指すというもの。家をIoT化すれば、スマホやカーナビから自宅のテレビ・エアコン・炊飯器や風呂の湯沸かしなどのタイマーセットを遠隔操作することができる。

 これらは家の快適性を高めることにもつながるが、電気の点灯・消灯やガスの確認・遠隔遮断などが可能になる。それは防犯・防災にも効果を発揮する。

 自動車のCASEと住宅のZEHとIoTは、互いに応用できる技術。それゆえに、自動車の技術が住宅に、住宅の技術が自動車に活用・転用される。

 今後、自動車メーカーと住宅メーカーの協業は進むことが予想され、それは自動車メーカーと住宅メーカーの垣根を曖昧にする。自動車の進化は住宅の進化でもあり、住宅の進化は自動車の進化でもある。

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