「SLは仮の姿だった?」 実は“石灰石”などで4割稼ぐ異色鉄道―― 創業127年の上場企業とは

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秩父鉄道は鉄道収入の約4割を貨物が占める一方、SL運行や山頂レストハウス刷新で観光集客も強化。上場企業としての財務基盤と100年以上の歴史を背景に、沿線の新たな収益開拓に挑む地方私鉄の実力が本格化しつつある。

鉄道本業と沿線観光の注力

秩父鉄道の「顔」ともいえるSLパレオエクスプレス(画像:秩父鉄道)
秩父鉄道の「顔」ともいえるSLパレオエクスプレス(画像:秩父鉄道)

 秩父鉄道(埼玉県熊谷市)は2026年1月、宝登山(ほどさん)ロープウェイ山頂のレストハウスをリニューアルオープンした。埼玉県北部で70km弱の路線を持つ地方私鉄である秩父鉄道は、宝登山ロープウェイや長瀞ラインくだりなど、沿線の観光事業に力を入れている。鉄道事業でも、SLパレオエクスプレスを運行し、観光客の集客に努めてきた。

 山頂エリアでは2025年7月7日に展望テラス「SUSABINOテラス」が開業しており、今回のレストハウスリニューアルでは、メニュー内容や内装、テラス席の配置を一新し、自然と調和した明るく開放的な空間を整備した。展望テラスと併せ、山頂の新たな魅力を打ち出す狙いだ。

 秩父鉄道はプレスリリースを通じ、自社の観光施設や観光列車、観光ツアーの情報を積極的に発信しており、

「観光鉄道」

としての印象が強い。一方、創業の経緯や事業モデルを振り返ると、観光業に注力しつつも、他の地方私鉄とは異なる側面があることがわかる。

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