元中古車査定士が語る「ランクル」の実力! 極寒でも負けない信頼性が“走る金塊”に化けるワケ

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日本で1300万円前後のランドクルーザー300系が、ロシアでは2000万円以上で取引される。制裁下でも第三国経由で流通する高額車両の動きから、国際中古車市場と経済インセンティブの現実を読み解く。

高額車両の資産価値

ロシア国旗(画像:写真AC)
ロシア国旗(画像:写真AC)

 制裁を避けるため、輸出業者や国内の転売関係者は書類操作を行い、制裁対象外として車両を第三国に送ることに注力している。

 ターゲットはリセールバリューの高いランドクルーザー300系やアルファードだ。ロシア市場では、これらは移動手段としてだけでなく、通貨変動や金融市場の不安定性を回避できる資産として評価される。

 元整備士の視点でいえば、LC300は電子制御を搭載していても主要部品の信頼性が高く、現地の整備環境が限定的でも維持できる。耐久性に加えブランド評価が購入者の長期保有意欲を支え、国際市場で安定した需要につながっている。

 新車の転売防止策として誓約書を求める措置があるが、「新車飛ばし」と呼ばれる手法で回避されることがある。新車を登録後すぐ抹消し、書類上中古車として処理する手法だ。

 中古車査定では、走行距離が数十kmの車両が中古車として出品されることがある。形式上の中古車として処理されることで、制裁対象外として海外バイヤーに取引される場合がある。

 並行輸入の合法化により、第三国経由の車両も現地で登録可能となるため、国内手続きだけで取引が完結する。この仕組みは、商流の効率性を維持する要素ともなっている。

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