元中古車査定士が語る「ランクル」の実力! 極寒でも負けない信頼性が“走る金塊”に化けるワケ
日本で1300万円前後のランドクルーザー300系が、ロシアでは2000万円以上で取引される。制裁下でも第三国経由で流通する高額車両の動きから、国際中古車市場と経済インセンティブの現実を読み解く。
周辺国の中継機能

対ロシア直接輸出は統計上減少しているが、水面下ではロシア周辺国への輸出が増えており、制裁の実効性を限定的にしている。
貿易統計を見ると、キルギス向け中古車輸出額は2021年の約85億円から2023年には約890億円に跳ね上がった。この急増は、周辺国が最終目的地ではなく、ロシア向け輸送の中継地として機能していることを示している。
また、周辺国の港湾や通関手続きの柔軟性、現地バイヤーの対応力が、正規ルート制約下でも商流を円滑にしている点も見逃せない。
2023年8月、日本政府は排気量1900cc超のガソリン車やハイブリッド車・電気自動車(EV)のロシア向け輸出を禁止した。しかし、この措置により非正規ルートの重要性がむしろ高まった。
業者は追跡が困難な第三国を経由する物流網を作り上げており、国内手続き上は合法的な取引として成立している。物流ネットワークの柔軟性や現地バイヤーとの迅速な取引調整が、正規ルートでは得られないスピードで流通を可能にしている。