愛媛・伊予鉄バス「ハンドルなし11人乗り」が新時代を切り開く? 1月からレベル4本格運行、ドライバー不足3.6万人に挑む

キーワード :
, , ,
愛媛・松山市で伊予鉄バスが2026年1月、国内初の運転席無人レベル4自動運転バス営業運行を開始する。人口50万人規模の市街地での運行は、全国の交通事業者が抱えるドライバー不足解消の切り札として注目され、自動運転社会への本格的な転換点となる可能性がある。

社会の拒否反応緩和の可能性

自動運転バスが通過する末広町踏切(画像:高田泰)
自動運転バスが通過する末広町踏切(画像:高田泰)

 レベル4の実証実験は全国で続けられているが、本格運行は伊予鉄バスが2024年12月から松山市高浜町の伊予鉄高浜駅~松山観光港間約800mで始めたほか、福井県永平寺町、茨城県日立市など少数にとどまる。

 運行区間も通行車両や人通りが少ない地方や郊外の一般道、バス専用道、大規模イベント会場など比較的安全と考えられる場所を選んでいる。それだけに、伊予鉄バスが計画する人口50万人近い松山市中心部での運行は、自動運転新時代の幕開けとして注目の的だ。

 レベル4自動運転がなかなか本格運行に入れない背景には、

・自動運転技術の高度化が難しい
・技術開発に膨大なコストがかかる
・完全自動運転を想定した法整備が遅れている

などが挙げられる。さらに、新しい技術ということで社会から厳しい目を向けられることも普及の妨げになりかねない。内閣府が2024年に実施した全国3000人対象のアンケート調査では、レベル4自動運転車の移動サービスについて、20.6%が「利用したくない」「あまり利用したくない」と答えた。自動運転に対する不安は66.6%がシステムエラーや誤作動だ。

 2025年は大阪・関西万博で使用されたEVモーターズ・ジャパン(福岡県北九州市)のEVバスが度々、不具合を起こした。そのなかには自動運転バスも含まれる。伊予鉄バスが松山市高浜町で行うレベル4自動運転の営業運行も使用車両がEVモーターズ製だったからか、10月で人が運転する車両に交代している。

全てのコメントを見る