高市政権で最悪化する日中関係! トヨタ・日産が直面する中国「戦略資源」報復――サプライチェーン断絶の危機を考える

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初の女性総理の台湾発言で日中関係が急速に冷え込む中、自動車産業は中国依存のサプライチェーンを抱え、レアアースやNEV部材の供給リスクに直面する。企業は短期利益と中長期リスク回避の両立を迫られている。

筆者への反対意見

サプライチェーンのイメージ(画像:Pexels)
サプライチェーンのイメージ(画像:Pexels)

 一方、異なる見解もある。

 まず、中国市場を失うことへの懸念である。中国市場は依然として世界最大級であり、特に新エネルギー車(NEV)分野での成長余地も大きい。この巨大市場から生産拠点を移転したり、部材依存を急速に減らしたりすると、生産コストが上昇する可能性がある。その結果、価格競争力を失い、

「グローバルでの競争力」

を弱めるおそれがある。

 また、中国に代わるサプライチェーンを構築できるかという課題もある。日米豪などが連携してレアアースなどの供給網強化を進めているが、現状の需要の大半を満たすには、開発や稼働に非常に長い時間がかかる。

 中国が長年かけて築いた精錬・加工インフラに匹敵する代替サプライチェーンを、政治リスクに対応するために即座に構築することは現実的ではないとの指摘がある。

 さらに、脱中国依存を進めることで、

「かえって中国の対日不満を助長する懸念」

もある。過度な警戒やサプライチェーンの露骨な切り離しは、中国側の不信感を強める可能性がある。過去に発生した

・中国国内の反日デモ
・日本企業への政策的圧力

を誘発する引き金になりかねないとの批判も存在する。

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