「池袋暴走事故」の教訓が世界を救う! ブレーキ「踏み間違い抑制」国際基準化で加速する高齢化社会の安全モビリティ
2025年6月、日本発のペダル踏み間違い時加速抑制装置が国際基準に採用された。AT車の踏み間違い事故を抑え、国内では新車の9割以上に搭載済み。安全技術の迅速普及は国内メーカーのブランド力と海外競争力を高める重要な契機となる。
ドライバー認識を支える警報機能

ペダル踏み間違い時加速抑制装置は、どのような機能を備えるのか――。
国土交通省は国内義務化にあたり、明確な要件を定めている。急発進抑制では、障害物の手前1.0mおよび1.5mで、停止状態からアクセルをフルに踏み込んだ場合、障害物に衝突しないこと、もしくは衝突時の速度が8km/hを超えず、障害物がない場合に比べ30%以上速度が低下していることが求められる。ドライバーへの警報については視覚的表示が必須で、機能解除中の状態を明示し、復帰条件も示す必要がある。
急発進抑制の条件は厳格であり、アクセルを強く踏み込んでも大きな被害が発生しない仕組みになっている。衝突を避けることが最優先だが、万が一の衝突でも速度を抑え、被害を最小化する構造だ。視覚警報や解除条件の明示により、ドライバー自身が踏み間違いに気づきやすくなる。
国内メーカーはすでに独自の同等機能を搭載していたが、義務化により国内外の全メーカーが対応を迫られる。これは安全装置の普及にとどまらず、日本市場での車両開発や販売戦略に影響を与える大きな要因となる。
海外メーカーにとっても、日本で販売するためには安全基準を満たす必要があり、開発や搭載コストを踏まえた販売計画の見直しを余儀なくされることになる。さらに、視覚警報のようなドライバー支援機能は、ユーザー体験や運転の安心感を高める要素として、車両価値の差別化にも寄与するだろう。