「きょうも大行列や」 インバウンドばかりで乗れない「京都市民」自動運転に託すバス再生の希望
観光公害と担い手不足に揺れる京都が、自動運転で突破口を探る。ドライバー確保が困難な中、市は4700万円を投じて実証実験を開始へ。訪日客が急増し、路線維持すら危うい状況で、2028年度の本格導入を目指す。都市交通の持続性を懸けた一手だ。
大型二種免許所有者の同乗だと効果は期待薄

レベル4自動運転が目標の2028年度に導入できたとしても、すぐにドライバー不足が解消できるわけではない。全路線が一気に自動運転になるのではなく、
・道路の幅員
・歩道と車道の分離状況
・交通量
などを考慮したうえで順次、路線に投入されることになるからだ。
レベル4自動運転は乗務員の同乗が義務づけられるわけではないが、道路上の予期せぬ停止が起き、眠った乗客を体調不良と誤判断して緊急通報した海外の事例などから、乗務員の同乗を求める声もある。乗客は乗務員がいるほうが安心できるし、運賃収受や乗降者確認など非運転タスクのシステム導入費を削減できる。
だが、同乗する乗務員をバス運転が可能な大型二種免許所有者に限定すれば、市が期待する混雑路線向けのドライバー確保が難しい。同乗者なしの自動運転を目指せば、運行路線の拡大に時間がかかる可能性がある。