テスラ人気に影? リベラル層が離れ「ハイブリッド人気再燃」――右派CEOの一挙手が波紋に

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イーロン・マスク氏の保守的政治姿勢が、従来リベラル層中心だったテスラ車購入意欲に影響。調査ではリベラル派の購買意向が大幅低下し、EV市場全体への波及リスクも示唆された。

保守派支持の空振り

2025年9月25日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)
2025年9月25日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)

 2024年5月に実施された調査では、参加者のイーロン・マスクに対する印象を測定するため、

・好感度
・信頼性
・有能さ
・知性

といった、人物評価に関連する特性について尋ねられた。これにより、研究チームはCEO個人への評価が購入意向にどう影響するかを直接的に検証することができた。

 調査結果には一貫したパターンが示された。保守派では、テスラと他メーカーEVの購入意向に大きな差はなく、全体として購入可能性は低かった。マスク氏に対する個人的な印象は、ブランドの選択やEVの購入意欲に顕著な影響を与えてはいなかった。つまり、マスク氏が保守的な姿勢を示したことは、皮肉にも

「保守派におけるテスラ車への支持を高める効果」

にはつながらなかったのだ。

 一方、リベラル派では異なる傾向が見られた。調査過程で、リベラル派は他メーカーEVに比べてテスラ車の購入に消極的な姿勢を明確に示し、その傾向は以前の調査よりも強まっていた。従来のデータでは、リベラル派はEV全般に対して肯定的な購入意向を示す傾向が強かったが、テスラに限ると熱意は大幅に低下し、

「保守派と同程度の低水準」

にまで落ち込んでいた。

 さらに、リベラル派のEV購入意向の低下は小規模ながらも依然として確認されており、これはマスク氏やテスラブランドに対する否定的な感情が、一部の消費者の間でEV市場全体に対する熱意を弱める「バックラッシュ効果」として現れている可能性を示唆している。

 総合的に見ると、マスク氏の政治姿勢は保守派から新たな支持を獲得することにはつながらず、むしろリベラル派の間でテスラへの支持低下を引き起こした可能性がある。結果として、

「保守派とリベラル派の双方からテスラ車が敬遠される」

という、企業にとって極めて難しい市場環境を生み出している状況といえる。

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