「鳴き声うるさい」 ネット批判渦巻く飛行機「ペット同伴」――反対が62%! 高まる旅行需要の狭間で問われる公共性
2025年、ヴァージン・オーストラリア航空が犬猫の客室同伴を開始。飼い主の心理的安心や旅の利便性向上に加え、移動の公共性や新たな需要層を問い直す社会的実験となる。
客室同伴の新潮流

2025年10月16日、ヴァージン・オーストラリア航空は、犬や猫と客室で同乗できる国内線サービスを開始した。対象はメルボルン~ゴールドコーストなどの2路線で、2026年1月末までの試行後、段階的に拡大する。8kg未満の犬猫を対象に、キャリーケースに入れて前席下に収納する方式。料金は1匹あたり149豪ドル(約1万4600円)で、1便につき最大4匹まで受け入れる。
これまでオーストラリアでは、ペットは貨物室輸送が原則であり、客室への同伴は法制度上も運用上も認められてこなかった。空の旅においては「家族の一員」としての扱いが制度的に保証されていなかった。今回の導入は、航空輸送における人と動物の関係を問い直す大きな一歩といえる。
ペットとともに移動できる選択肢は、利便性の向上だけではなく、旅の心理的安心感やストレス軽減にもつながる。長時間の移動や初めての空の旅において、飼い主にとってペットがそばにいることは大きな安心材料となる。
また、オーストラリア社会に根付く「ペット = 家族」という価値観を反映したサービスであることも注目される。航空会社にとっては、サービスの拡張ではなく、文化的・社会的なニーズに応える取り組みとして位置づけられるだろう。