都心から1時間! 南房総にある超高額会員制「走りの聖域」をご存じか

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都心からわずか1時間、南房総に広がる「THE MAGARIGAWA CLUB」は、3,600万円の会員権が即完売した“走る聖域”だ。F1設計技術を導入した全長3.5kmのコースに、温泉やダイニングを併設し、「所有から体験へ」移るモビリティ時代の象徴となった。富裕層の情熱と地域経済、そしてクルマ文化の未来が交差する、革新的なモビリティ拠点である。

会員権4000万円超。エクスクルーシブな会員制度のビジネスモデル

催されたイベントの様子 (画像:コーンズ・カンパニー・リミテッド)
催されたイベントの様子 (画像:コーンズ・カンパニー・リミテッド)

「THE MAGARIGAWA CLUB」は完全会員制である。会員権の募集価格は3,600万円からと、ゴルフ会員権などと比べても破格の水準だ。それでも2023年の開業時点で用意された会員枠は即座に完売した。高額にもかかわらず、なぜこれほどの支持を集めたのか。

理由のひとつは、“利用権”を超えた「コミュニティへの参加権」としての価値である。メンバーは富裕層ではなく、自動車や走ることへの深い情熱を共有する人々で構成されている。スーパーカーやクラシックカー、レースカーを所有するオーナーたちが、愛車を心ゆくまで走らせ、互いに語り合う。そこに形成されるのは、モノの所有を超えた「文化的コミュニティ」である。

さらに、メンバー以外の知人も一定条件で利用できる「アソシエイト会員制度」を設けるなど、クローズドでありながらコミュニティを広げる仕組みも備えている。排他的な“富裕層クラブ”ではなく、共通の価値観を持つ人々が集い、文化を醸成する場であることを意図したものだ。

このビジネスモデルは、かつてのゴルフ会員権と比べても興味深い。ゴルフ場が「土地の資産価値」と「社交の場」を提供していたのに対し、MAGARIGAWA CLUBは「体験価値」と「情熱の共有」を中核に据えている。資産としてのリセールバリューよりも、“その時間”そのものに価値を見出す発想である。

特筆すべきは、このプロジェクトの背後に、日本を代表する高級輸入車ディーラー「コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド(CORNES)」が存在する点である。同社が長年培ってきた富裕層顧客基盤やブランド力、スーパーカー文化への深い理解が、MAGARIGAWA CLUBの成功を支えている。会員との関係性は車両販売にとどまらず、「人生の愉しみ方」そのものを提案する領域へと拡張されている。

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