大谷翔平はなぜ「チャーター機」に乗るのか? 勝利か環境配慮か──移動の経済合理性を考える
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国際的トップアスリートは、12時間超のフライトでもプライベートジェットを活用する。費用は1回数千万円、環境負荷は商業便の10倍以上だが、疲労回復やパフォーマンス維持のための戦略的投資である。
パフォーマンス支える投資

エリートアスリートは、わずかでも高いパフォーマンスを発揮するため、常に限界に挑戦している。厳しいトレーニングを積み、栄養管理を徹底し、規則正しい生活を送る。国際的に活躍する選手は長距離移動が多く、身体的負担は無視できない。ほんのわずかな差が勝敗を分ける世界で、できる努力はすべて行うのだ。
プライベートジェットは、一般人には浪費に見えるかもしれない。しかしアスリートにとっては、
「結果を出すための投資」
である。疲労回復のために高額な高気圧酸素カプセルで眠る選手もいる。飛行機内の環境づくりもその延長線上にある。
一般人でも飛行機での移動は疲れる。出張や旅行で遠方のホテルに到着した時や自宅に戻った時の疲労感を思い出せばわかるだろう。アスリートはさらに、到着先で全力で身体を動かす必要がある。国際移動では時差とも戦わねばならない。近隣のアジア諸国なら時差は小さいが、米国や欧州では昼と夜が逆転するような環境で活動することになる。
移動のストレスや疲労を軽減したいという要求は、贅沢でも傲慢でもない。身体が資本のアスリートにとって切実な願いなのだ。