牙を剥く中国車! 揺れる欧州EV市場──「トヨタ」「日産」が直面する生存戦略と世界覇権の行方とは

キーワード :
,
欧州市場は中国EV勢の急拡大で構図が逆転している。2025年7月には販売台数が前年のほぼ倍となる6万台に達した。追加関税30%以上でも抑えきれず、欧州メーカーは過剰投資と高コスト構造に苦しむ。次の10年、世界EV覇権を握る勢力はここで決まる。

VW・BMW・ステランティス戦略

BMW・IX3(画像:BMWグループ)
BMW・IX3(画像:BMWグループ)

 迎え撃つ欧州勢の戦略を見てみよう。VWは独国際自動車ショー前日に自社イベントを開き、4車種の新型EVを発表した。そのうち、小型車「ポロ」のEV版は2.5万ユーロ(約433万円)以下と手ごろな価格で、2026年に販売予定だ。

 BMWは新EVプラットフォーム「ノイエクラッセ」を基に差別化を図る。新型シリーズ第一弾としてSUV「iX3」を投入する。

 ステランティスは、中国のリープモーターと技術・販売での提携強化を模索しており、独国際自動車ショーではリープモーターのハッチバック型EVを発表した。

 欧州勢は既存の製造拠点や販売網を維持するため、高コスト構造が制約となる。競争力強化に向けて、値下げ応酬とブランド力を生かした差別化の両面から攻める方向となる見通しだ。

全てのコメントを見る