牙を剥く中国車! 揺れる欧州EV市場──「トヨタ」「日産」が直面する生存戦略と世界覇権の行方とは
欧州市場は中国EV勢の急拡大で構図が逆転している。2025年7月には販売台数が前年のほぼ倍となる6万台に達した。追加関税30%以上でも抑えきれず、欧州メーカーは過剰投資と高コスト構造に苦しむ。次の10年、世界EV覇権を握る勢力はここで決まる。
トヨタ・日産の現地生産攻勢

日本メーカーの欧州EV戦略の現状を見ると、トヨタは2025年9月、チェコの小型車工場を拡張し、EVとEV用電池の生産を行うと発表した。
投資額は6億8000万ユーロ(約1176億円)で、欧州初の自社EV工場となる。稼働は2028年ごろを予定している。
日産は英国工場をEV生産拠点に転換し強化する方針だ。最大30億ポンド(約6000億円)を投資し、2030年までに新型リーフやキャシュカイなどのEVモデルを投入する計画だ。
両社とも欧州での現地生産シフトを進めるが、コスト面で急成長する中国勢に対抗できるかが大きな焦点となる。