現役女子大生が思わずどハマリした「自動車競技」 知ってる人は知っている「フィギュア」って何?
華々しいイメージのある自動車競技。しかし、ちょっと地味な「フィギュア」という競技もある。大学4年という限られた期間を懸け、自動車部員たちは挑戦を続けている。
挑戦できるのは大学の4年間だけ
本番のコースは、大会を主催する自動車連盟が当日に発表するケースが多く、どんなに難しいコースであっても走るのはぶっつけ本番だ。また一発勝負のため、緊張やプレッシャーに負けずいかにメンタルを強く保てるかが最も重要になってくる
コースにもよるが、主に教習所で練習した「方向転換」「クランク」、ときには「縦列駐車」や「S字」のより狭い道幅のものがコース内に登場する。
またタイヤを入れるチェックポイントである「確認」というものもあり、車の技術力を最大限競う内容になっている。
ちなみに自動車競技の社会人大会に「フィギュア」は存在しないため、学生たちは大学時代の短い4年間を挑戦にささげることになる。
「乗用の部」と「貨物の部」
フィギュアには二つの部門がある。普通運転免許で運転できる車の部門「乗用の部」と、準中型免許で運転できるトラックの部門「貨物の部」の二つで、それぞれ女子と男子の部が設けられてる。
二つの部門には違った難しさがあり、「乗用の部」は大会で使う車体の形状も相まって視界が見えにくいこと、「貨物の部」は重くて大きいトラックのハンドルを早く回す点が特徴だ。
ちなみに筆者は「貨物の部」に出場した。高校生まで文化部に所属し、体力のなかったため重いハンドルを回すのに苦労した。
しかし「貨物の部」は普通の学生が滅多に運転しないトラックを扱えるため、非日常感を味わうこともできる。そこで培った技術を活かして、教習所で「準中型免許」を取る部員もいる。