現役女子大生が思わずどハマリした「自動車競技」 知ってる人は知っている「フィギュア」って何?
華々しいイメージのある自動車競技。しかし、ちょっと地味な「フィギュア」という競技もある。大学4年という限られた期間を懸け、自動車部員たちは挑戦を続けている。
フィギュアスケートの車版?

「自動車競技」と聞いてどのようなイメージを抱くだろうか。
人気漫画・アニメ『頭文字D』に頻繁に登場する派手な「ドリフト」などを想像する人が多いかもしれない。しかし「自動車競技」は非常に奥が深く、なかには一見地味に見える競技も存在する。
それは、正式名称「自動車運転競技選手権大会」。通称「フィギュア」と呼ばれている。この通称の理由は、フィギュアスケートのように与えられた場所の中で美しく車を旋回させるからだ。
ジムカーナ競技(舗装路面で行われるモータースポーツの一種)と比較して知名度は低いものの、観戦方法や選手たちの隠された努力を知ることでより面白く感じられるはずだ。
「フィギュア」のルールとは
フィギュアは、全日本学生自動車連盟が主催している大学生の大会。白いヒモやチョークで引いた白線内をコースとし、その線内のギリギリを攻めながら走る。
コース内の要所には、直径が缶ジュースと同じくらいの「ボイド缶」が置かれていて、それにタイヤなどが接触したり踏んだりすることを避ける競技だ。
・線にタイヤが乗ってしまった場合は「接(-10点)」
・線からタイヤがはみ出してしまった場合は「脱(-20点)」
・缶に当たってしまった場合は「缶(-20点)」
という減点項目があり、ゴールしたタイムを点数換算したうえで上記を減点したものが得点となる。
タイムが速くても減点回数のわずかな差で順位が変わり、その展開に参加学生たちは手に汗握る。