率直に言う 「国産車礼賛おじさん」が日本の自動車産業を滅ぼす
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国産車偏愛層の言動が国内新車市場457万台に影響。軽車・旧車偏重や外国車拒絶が技術革新を阻み、国際競争力低下のリスクを高める現実を分析する。
グローバル市場との融合

これまでの成功事例を見ると、欧州市場では消費者がブランドにこだわらず、「性能・コスト」で判断する土壌が形成されており、EV普及を後押ししている。中国では、外資受容と国内競争をうまく融合させる一方で、BYDやNIOなどの新興メーカーが世界市場に打って出ている。
日本では、かつてのバブル期に外国車シェアが急拡大し、1996(平成8)年には39万台を超えて過去最高を記録した(日本自動車輸入組合)。これに対する危機感から、国産メーカーが商品力を磨いた事例はいくつかある。1997年に発売されたトヨタ自動車の初代プリウスは、その顕著な例である。
今後、外国車を受容する思考が消費者の間に広がることは、必ずしも国産メーカーにとって脅威ではない。むしろ、再成長を促す契機となり得る。そのため、日本の自動車市場は広く解放されることが望ましい。