なぜEVは「乗り物酔い」を招くのか? 世界1700万台突破の影で進む科学的解明とその課題とは

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世界のEV販売は2024年に1700万台を突破し、前年比25%増を記録した。国際エネルギー機関(IEA)は2030年にEVが新車販売の40%を占めると予測する。だが、EVの静寂性がもたらす新たな課題も浮上している。

擬似音が変える運転体験

EV(画像:Pexels)
EV(画像:Pexels)

 興味深いことに、一部の自動車メーカーはEV設計においてエンジン音の再現に取り組んでいる。

 欧州ステランティス傘下のアバルトは、「アバルト500e」に約6000時間をかけて開発した擬似排気音システムを搭載した。

 BMWも同様のシステム「Iconic Sounds Electric」を開発し、i4やiXなどのEVに搭載している。スポーツモードでは力強い音を、エコモードでは静けさを際立たせるサウンドに切り替え、運転体験の質を高めている。

 メルセデスAMGの次期EVはV8エンジンの轟音を再現することを発表した。3基のモーターが500馬力超を発揮し、V8サウンドを響かせるこのEVはマッスルカー愛好家はもちろん、乗り物酔いしやすいユーザーにとっても朗報になる可能性がある。

 メルセデスAMGは、このV8サウンドEVが「エモーショナルな体験」を提供することを目的としていると説明している。これが乗り物酔いの軽減にもつながれば、予想外の強みになるだろう。

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