EV販売1700万台突破の裏側! 「リチウム危機」が招く米・中・EUサプライチェーン大混乱とは

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2030年、中国・EU・米国のリチウム需要は計278万tに達する見通しだが、供給は深刻な逼迫が予測されている。地政学リスクと供給競争が激化する中、代替電池やリサイクルへの注目が加速。EV時代を揺るがす“白い金”を巡る攻防が、世界経済の次章を左右しようとしている。

2030年危機を示す需給格差

EU本部(画像:写真AC)
EU本部(画像:写真AC)

 リチウムイオン電池には、

・炭酸リチウム
・水酸化リチウム
・塩化リチウム

といった化合物が使われる。これらを炭酸リチウムのリチウム含有量を基準に換算した値が「炭酸リチウム換算(LCE)」である。

 今回の試算によれば、2030年までにLCEの年間需要は、中国で130万t、EUで79.2万t、米国で69.2万tに達する。一方で、現在進行中および計画中の採掘プロジェクトをすべて合算しても、生産量は

・中国:最大110万t
・米国:61万t
・EU:32.5万t

にとどまる見通しだ。この供給ギャップは、リチウム資源をめぐる地政学的な競争をさらに加速させることになるだろう。

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