トラック・バス用タイヤの世界市場規模が4.5%増! いったいなぜなのか

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ビジネスコンサルティング会社の印アスティート・アナリティカは、トラック・バス用タイヤの世界市場が2021年に前年のより4.5%成長したと発表した。

前年比4.5%増

トラックのタイヤ(画像:写真AC)
トラックのタイヤ(画像:写真AC)

 ビジネスコンサルティング会社の印アスティート・アナリティカ(Astute Analytica)は2022年4月21日、トラック・バス用タイヤの2021年の世界市場が2020年から4.5%成長したと発表した。

 同社の上級アナリストによると、高い燃費の利点にけん引されて、メーカーによる「低転がり抵抗」「自己膨張の使用」などが増加している。

 力強い成長は

・政府の改革
・交通セクターの開発計画
・電子商取引の急速な普及
・産業セクターの成長による物流需要の高まり

によって支えられ、予測期間中に促進される可能性がある。

原材料価格が59%上昇

原油価格高騰のイメージ(画像:写真AC)
原油価格高騰のイメージ(画像:写真AC)

 さらに、さまざまな経済圏による物流・輸送分野への投資拡大が、トラック・バス用タイヤ市場の需要を押し上げると考えられる。

 タイヤ価格は原油、ゴム、鉄鋼などの商品価格に影響され、これらの原材料はすべて2020年から2021年にかけて価格上昇を記録している。

 原油などの原材料価格は、2020年から2021年にかけて前年対比で59%上昇したことが分かっており、同様に天然ゴムは6.4%、合成ゴムは30%上昇している。

 原材料はタイヤの生産コストの70~75%を占めるため、これらの材料の高コストは最終的に製造業者から供給業者、そして最終顧客に転嫁される。

 なおトラック・バス用タイヤの世界市場は、ミシュランがリードし、ブリヂストン、グッドイヤーが続く。この上位3社で市場の約2/5を占めている。

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