率直に言う EVは「ハイブリッド車」を滅ぼすだろう
EVは今や15万台を突破し、タクシーの半数に迫る規模に成長。価格・燃費・エネルギー効率の全てで内燃車を凌駕し、ガソリン供給網の崩壊も時間の問題だ。淘汰されるのは、むしろHVを含む内燃車の側である。
政府による抑圧

第三に、社会の要請という側面がある。
各国政府は今後も内燃車の販売を容認し続けるだろうか。答えは否である。地球温暖化対策の観点から、税制や許認可制度を通じて内燃車の普及を抑制する流れが強まっている。
すでに欧州や中国ではEV優遇政策を導入し、内燃車の制限を進めている。保守的とされる米国、ロシア、インドも例外ではない。時間の問題で同様の規制に転じるだろう。
なかでも、ガソリンエンジンは規制対象として真っ先に狙われる。製造コストは安いが、単位エネルギーあたりのCO2排出量が大きいためだ。
このまま進めば、ガソリンエンジンはほぼ全廃される可能性が高い。草刈機、発電機、乗用車、中型飛行機などは、電池、ディーゼル、タービンなどで代替が可能である。小型飛行機の置き換えには技術的な制約があるが、その分野もドローンで代替できる。用途ごとに禁止しても社会的影響は小さい。
ディーゼルエンジンについても、将来的には特殊用途かつ天然ガスとの組み合わせに限定される。すでに船舶はLNG化が進み、バスはCNG化が進行中だ。長距離トラックでも気化LNG車の試験運用が進められている。
このような流れは、「EV否定論」を否定する論拠ともなる。内燃車は単なる価格競争力を失うだけでなく、社会的コストの観点からも選ばれなくなる運命にある。