率直に言う EVは「ハイブリッド車」を滅ぼすだろう
EVは今や15万台を突破し、タクシーの半数に迫る規模に成長。価格・燃費・エネルギー効率の全てで内燃車を凌駕し、ガソリン供給網の崩壊も時間の問題だ。淘汰されるのは、むしろHVを含む内燃車の側である。
ガソリン供給体制の崩壊

第二に、化石燃料の供給を今後も維持できるかという問題がある。
人口減少にともない、内燃車を含む自動車全体の台数は減少する。新車販売台数も確実に減少局面に入る。この結果、燃料価格は上昇に向かう。現在の価格が比較的安価に保たれているのは、大量消費によるスケールメリットがあるからだ。輸入、精製、輸送といった供給コストは、大量取扱いによって分散されている。
しかし、車の数が減れば燃料消費量も落ちる。スケールメリットは失われ、供給単価は上がる。価格上昇は避けられない。
同じ理由でガソリンスタンドも減る。かつて1000台の車が走っていた地域で、台数が700台に減れば、経営は成り立たない。
この構造変化もEV購入を後押しする要因となる。ガソリン価格が1Lあたり300円、最寄りのスタンドまで10kmという状況では、もはや内燃車は選ばれない。
さらに、EVへの移行がこの流れを加速させる。新車販売のなかでEVの比率が高まれば、その分内燃車は一段と減少する。結果として、燃料供給の単価上昇やスタンドの減少が一層深刻化する。
この連鎖は、内燃車をさらに市場から後退させる。EVの普及は、内燃車にとって負のスパイラルをもたらす構造にある。