二度の墜落で90人死亡! さらに過労強いた超ブラック企業…台湾「トランスアジア航空」の信じられない実態とは
トランスアジア航空は、台湾の急成長する航空業界で一時的な栄光を誇ったが、安全管理と従業員の労働条件を軽視した結果、致命的な事故を招いた。過酷な労働環境と経営の不均衡が、最終的に破綻へと繋がったその軌跡を追う。
90人死亡の背景、ブラック企業の実態

トランスアジア航空は、LCCやA380導入計画、株式上場など多くの野心的な試みを行った。しかし、コスト意識や事業拡大の「攻め」の部分に目が行きすぎて、従業員の待遇改善や安全管理の強化といった「守り」の部分をおろそかにした。
特に同社の労働環境のひどさは際立っている。前述のGE222便の機長の飛行時間を1年分に換算すると1112時間になる。2016年7月時点で、JAL国内線の年間乗務時間制限が900時間であり、延長案でも960時間だと考えると、いかに異常な数字であるかがわかる。
これほどまでに劣悪な労働条件の会社が存在していたことに驚かされる。累計90人が亡くなる事故を起こしたトランスアジア航空は、台湾史上のブラック企業として記憶されるだろう。