日産は“どん底”から復活できるのか? 「売れる車がない」「93%減益」状況を打破へ! カギを握る新型EVとミニバンの正体とは

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北米で赤字転落、純利益は93.5%減――経営危機が深刻化する日産が、商品戦略の大転換に乗り出した。新型リーフや第3世代e-POWER、大型ミニバン刷新など、2025年度からの新車攻勢が反転攻勢の試金石となる。

小型車だけでなく大型車種もテコ入れへ

イヴァン・エスピノーサ氏(画像:日産自動車)
イヴァン・エスピノーサ氏(画像:日産自動車)

 国内市場におけるもうひとつの注目車種が日本市場向け大型ミニバンだ。日産が公式に車名を明かしていないものの、実質的にはエルグランドの後継モデルとみて間違いないだろう。

 エルグランドは日産の最上級ミニバンとして、高級志向の象徴的な存在だった。かつては国内の大型ミニバン市場をリードしていた車種である。しかし、現行モデルは2010(平成22)年に発売されたもので、基本設計があまりにも古い。すでにモデル末期を大きく超えており、トヨタのアルファードやヴェルファイアに販売面で大差をつけられている。

 トヨタは2023年に両モデルをフルモデルチェンジし、販売は好調だ。それに対し、エルグランドは長らく改良がなく、競争力を失っていた。

 大型ミニバンは、小型車や中型車からの乗り換え先として重要なポジションにある。しかし、古さが目立つエルグランドには買い替えが進まず、日産車のユーザーでさえ他社へ流れるケースが続出していた。そうしたなか、新型エルグランドは日産ファン待望の一台といえる。

 現時点で詳細情報は限られているが、発表内容からは日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載する見込みである。加速性能、静粛性、燃費性能のいずれにおいても、他社にはない個性を打ち出す可能性がある。

 さらに、e-POWERは今回の発表で第3世代への進化が示された。従来型の課題を改善し、より高効率で滑らかな走行が期待できる。

 日産にはスカイラインやGT-Rなど、看板モデルでありながら長らくモデルチェンジされていない車種がいくつも残されている。クルマ好きとして知られるエスピノーサCEOは、説明会の中で

「スポーツカーを復活させる」

と明言しており、今後の再開発にも期待がかかる。

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