日産は“どん底”から復活できるのか? 「売れる車がない」「93%減益」状況を打破へ! カギを握る新型EVとミニバンの正体とは
北米で赤字転落、純利益は93.5%減――経営危機が深刻化する日産が、商品戦略の大転換に乗り出した。新型リーフや第3世代e-POWER、大型ミニバン刷新など、2025年度からの新車攻勢が反転攻勢の試金石となる。
新型リーフが8年ぶりに登場

今回の新型車投入計画は2025~2026年度を対象とする短期的なものだが、注目すべき車種が数多く含まれている。なかでも国内市場における目玉は、日産が世界に先駆けて量産した電気自動車「リーフ」の3代目モデルだ。
リーフは、日本の自動車メーカーとして唯一、15年近くフル電気自動車(EV)モデルを継続してきた車種である。現行型は2017年に登場し、世界的にも一定の販売実績を上げている。ただし、発売から年数が経っており、航続距離や機能面で競合モデルに見劣りする部分も目立っていた。
3代目モデルは2025年度にまず米国とカナダで販売が始まる予定だ。日産にとって久々の明るい話題となる可能性が高い。
現時点で判明している情報として、最大の特徴は車体形状の変更だ。これまでのハッチバックからクロスオーバーSUV(スポーツタイプ多目的車)に転換し、世界的なSUV需要に応えるかたちとなる。動力ユニットには、モーターやインバーターなどを一体化した「3-in-1」パッケージを採用。走行性能と航続距離の両面で進化が見込まれる。
さらに、米テスラが主導する急速充電規格にも対応予定で、海外市場での利便性が大きく向上すると見られる。
2024年はBEV市場が一時的に減速し、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)へのシフトが進んだ年でもあった。しかし、環境性能に優れるバッテリー式電気自動車(BEV)の戦略的価値は依然として高い。
日産はリーフに加え、欧州市場向けに「マイクラEV」の投入も控えており、BEVラインナップの拡充を本格化させる構えだ。