60代が「クルマをいじる」本当の理由──10万円超も惜しまぬ“再カスタマイズ熱”とは?
改造から最適化へ──いま、36.6%が再びクルマに手を加える時代に突入した。自由時間と資金の余裕、そして人生後半の自己実現欲求が後押しする、静かなるカスタマイズ需要の拡大を読み解く。
60代のカスタマイズ熱再燃

かつてのカスタマイズは、性能や見た目を誇示することが主な目的だった。馬力を上げる。音を響かせる。派手なエアロパーツを装着する。そんなスタイルが主流だった。しかし今、カスタマイズは、実用性と趣味性を両立させる方向へとシフトしている。
個人向けカーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を提供するナイル(東京都品川区)は、車を所有している、または将来的に欲しいと考える全国の男女1555人を対象に調査を行った(2025年4月14日発表)。
「車をカスタマイズしたいと思いますか? またはしていますか?」という問いに「はい」と答えたのは全体の36.6%。年代別では、20代が最も高く56.6%だった。30代は37.2%、40代は30.8%、50代は29.5%と年代が上がるにつれて下がっていく。しかし、60代では32.1%まで再び上昇し、
「20代、30代に次ぐ高さ」
となった。また、カスタマイズしたい理由として最も多かったのは「乗り心地や快適性を向上させたい」(41.1%)だった。「デザインや内装をかっこよく/個性的にしたい」(35.9%)がそれに続いた。かつての改造という発想は、いま最適化へと軸を移している。