新宿ミロード「3月閉館」の真相? 超高層ビル計画だけではない「地下の問題」をご存じか

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40年以上にわたり新宿の象徴的な商業施設だった「新宿ミロード」が2025年3月16日に閉館した。その背後には、新宿駅周辺の大規模再開発がある。2030年には高さ260mの超高層ビルが誕生するが、真の課題は地下にある。物流の停滞を招く「路上荷捌き問題」や複雑な乗換動線が駅の機能を圧迫し、安全面でも深刻な懸念を生んでいる。新宿再開発の核心は、この「見えない課題」にこそある。

新宿駅を悩ませる「人流問題」

「第8回 新宿の拠点再整備検討委員会 都市基盤の再整備」4ページ「駅施設」(画像:新宿区)
「第8回 新宿の拠点再整備検討委員会 都市基盤の再整備」4ページ「駅施設」(画像:新宿区)

 新宿駅周辺の再開発計画には、「流動・ネットワークの効率化」が大きなコンセプトとして掲げられている。路上荷捌き問題や新宿ミロード跡地に建設される超高層ビルも、この計画の一環である。

 新宿の拠点再整備検討委員会の第8回会議資料4ページ「駅施設」には、「サービス水準の低い乗換経路が存在」と記載されている。乗換経路は複雑で、乗換目的の人々の流動が交錯する現象も生じている。

 この人流の交錯問題は、2022年の韓国・ソウル梨泰院の雑踏事故後、さらに深刻な問題として認識されるようになった。

実際、筆者は新宿ミロード閉店の日に、この問題を目撃した。閉店時間のセレモニー中、メディア関係者以外には「立ち止まり禁止」の措置が取られていた。シャッターの向こうで従業員がお辞儀をする感動的な瞬間に、警備員が

「立ち止まらないでください」

と大声で叫んでいたのだ。もし誰かが立ち止まれば、滞留が生じ、最悪の場合、梨泰院のような事故が起こる可能性もある。現状、新宿駅の通路は決して広いとはいえない。

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