テスラ「サイバートラック」日本で売れない理由! 防弾仕様がアダに? 安全基準の壁、リコールも発生! イーロン・マスクの誤算?
テスラのサイバートラックはそのユニークなデザインと強靭な性能で注目を集めるが、安全基準の違いから、日本では販売されていない。約3tの重量、最大けん引能力4990kgを誇り、五つ星評価を受けつつも、規制に適合しないため多国で公道走行が不可能だ。今後、規制の壁をどう乗り越えるかが鍵となる。
交通の未来に求められる思いやり

イーロン・マスク氏は以前からピックアップトラックに関するアイデアを語り、2019年にはサイバートラックをコンセプトカーとして発表した。彼のようなVIPが自分の安全のためにサイバートラックを選ぶのは理解できる。
しかし、「交通」とは単に移動することではない。道を行くのは自分だけでなく、他者もいる。強さだけではなく、周囲への配慮があって初めて安全で安心な交通が成立する。
米国には米国の基準があり、その規格に合った車両が存在する。それ自体に問題はない。ただし、国によって法律が異なるため、どちらが正しいかは一概に言えない。
この議論から導き出せる重要な点は、「自分が移動する能力を持つだけでなく、他者への思いやりも大切にすること」だ。この視点は次世代のモビリティを発展させる上で欠かせない。今後、「強さ」と「優しさ」を兼ね備えた技術や製品の登場に期待したい。
なお、先日テスラは外装パネルの不具合により、サイバートラック4万6096台をリコールした。3月20日付のロイター通信などによれば、走行中に外装パネルが分離する恐れがあり、修理のためにリコールが決定されたという。