テスラCEOが「ドイツ極右政党」を支持するワケ! 労働組合との対立、マスク氏を支える思想「リバタリアニズム」とは何か

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2025年1月21日にトランプ大統領が再び注目されるなか、ドイツでもテスラCEOイーロン・マスク氏が極右政党AFD支持を表明し、注目を集めている。AFDの政策に関心を示すマスク氏の行動は、リバタリアニズムや労働組合との対立など、多方面から議論を呼び起こしている。特に、連邦議会総選挙を控えるドイツ国内では、AFDの支持率が約19%に達しており、政治的緊張が高まっている。

14か月も続く労働組合との対立

テスラ(画像:Pexels)
テスラ(画像:Pexels)

 マスク氏がAFDを支持する背景には、リバタリアニズムや政策だけでなく、労働組合との対立もあるのではないだろうか。

 2023年10月末、テスラ直営の整備工場で産業労働組合であるIFメタルの組合員が労働協約の締結を求めてストライキを実施した。実際、14か月以上が経過した今もストライキは続いている。

 テスラに対するストライキは、直営整備工場だけでなく、充電スポット設置工事にも拡大している。テスラのスーパーチャージャーステーション不足により、一部地域では充電待ちの行列が発生している状況だ。こうした状況下でも、テスラとIFメタル双方が譲歩する気配はない。ドイツのグリュンハイデにあるテスラのギガファクトリーでも、労働協約や労働環境の改善を巡ってテスラと労働組合IGメタルが昨年来対立を続けている。

 マスク氏は労働組合と妥協する気はなく、それどころか対立を避けているわけではないようだ。さらに、IGメタルは

「AFDはドイツの選択肢にならない」

と対立を続けてきた経緯がある。国による社会保障の充実を目指すIGメタルと、小さな政府を志向するAFDとは政策的に大きく異なっており、交わることはないだろう。

 しかし、マスク氏のAFD支持により、テスラと労働組合の対立を超えて、政治的な舞台へと展開する可能性が生まれつつある。

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