テスラCEOが「ドイツ極右政党」を支持するワケ! 労働組合との対立、マスク氏を支える思想「リバタリアニズム」とは何か

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2025年1月21日にトランプ大統領が再び注目されるなか、ドイツでもテスラCEOイーロン・マスク氏が極右政党AFD支持を表明し、注目を集めている。AFDの政策に関心を示すマスク氏の行動は、リバタリアニズムや労働組合との対立など、多方面から議論を呼び起こしている。特に、連邦議会総選挙を控えるドイツ国内では、AFDの支持率が約19%に達しており、政治的緊張が高まっている。

ドイツ極右政党AFDとは何か

AFDのウェブサイト(画像:AFD)
AFDのウェブサイト(画像:AFD)

 そもそも、マスク氏が称賛したAFDとはどのような政党だろうか。

 AFDは、正式名称をAlternative fur Deutschlandといい、2013年に設立された若い政党だ。日本語では「ドイツのための選択肢」と訳されており、保守層だけでなく、既存の政治体制に不満を抱いている層も取り込み、年々支持を拡大してきた。

 AFDは、2021年にドイツ連邦憲法保護局から右翼過激派の疑いがあると確認されたことがある。AFDのウェブサイトに掲載されている政策を見ると、

・国境管理の厳格化と不法移民の退去および移民の管理
・内燃機関と石油・ガス暖房の使用禁止の撤回
・原子力発電の復活や石炭火力発電の維持
・市民と企業のために所得税・消費税・法人税の減税およびCO2排出税・エネルギー税の大幅な削減
・欧州連合(EU)の規制と官僚主義の廃止
・表現の自由の保護および公共放送料金の廃止

などが挙げられており、どことなくトランプ大統領が主張してきた政策と似た部分もあるように感じられる。政策を見る限り、極右政党というよりも保守政党と捉えられることが多い。実際、アリス・ワイデル党首によると、

「AFDはリバタリアンかつ保守的な政党」

であり、誤って極右政党と分類されていると主張している。

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