Z世代の旅行スタイルは「一人旅」「サウナ付き」? その理由と今後のトレンドを解剖する
エンタメがけん引する旅行動機

インターネットが普及する前、旅行の情報収集は旅行会社を訪れてパンフレットを眺めたり、書店でガイドブックを購入したりすることが一般的だった。
・時刻表を読み解くスキル
・電話帳を使って宿泊先を決める手間
・不測の事態に自力で対応する勇気
が求められ、パッケージ旅行を選ぶのがほとんどの人の選択肢だった。このような旅行のスタイルを、今でも昭和や平成世代の一部は信じているかもしれない。
しかし、Z世代の旅行者にとっては状況が異なる。調査によると、世界のZ世代旅行者の58%(日本では36%)が、旅行のアイデアやインスピレーションを得るためにソーシャルメディアを活用していると答えている。
さらに、Z世代にとって旅行の動機となるのは、ドラマや映画などの
「エンターテインメント」
であることがわかった。世界のZ世代旅行者の53%(日本では61%)が、ドラマや映画で見た場所を訪れたいと考えている。この現象は「聖地巡礼」とも呼ばれ、アニメや映画のキャラクターが訪れた場所に実際に足を運び、その場所での体験を楽しむことが人気となっている。
このトレンドは、旅行業界に新たなマーケティング戦略を促している。インフルエンサーを活用したマーケティングやユーザー生成コンテンツが効果的に市場に浸透しており、映画やドラマとのタイアップなど、Z世代の関心を引く新しいプロモーションがますます効果を上げている。
Z世代の旅行者は、インターネットやAI技術を駆使して、個人的な成長や癒やしを求めつつ、コストパフォーマンスを重視しながらも新たな体験を追い求めている。
このような新時代の旅行者のニーズに応えることは、旅行業界にとって新たな挑戦であり、大きなビジネスチャンスとなるだろう。既存の「おもてなし」の枠にとらわれず、これらのトレンドに対応することで、業界は新たな成長の道を開けるかもしれない。
従来の団体ツアーや観光バスでの旅行スタイルは、もはや過去のものとなりつつある(楽だけど)。