ロマンスカーミュージアムも危機に? 「博物館法改正」の光と影、デジタル化時代で問われる文化施設の存続とは

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10月14日の「鉄道の日」を中心に、全国の鉄道関連施設がイベントで盛り上がっている。特に、博物館法の改正後に初めて「登録博物館」となった神奈川県海老名市のロマンスカーミュージアムをはじめ、全国の交通関連博物館が改めて注目されている。しかし、博物館運営は依然として厳しく、文化を継承するためにどう支援を確保していくかが今後の課題だ。

交通関連の登録博物館

航空科学博物館(画像:写真AC)
航空科学博物館(画像:写真AC)

 ここでいくつか交通関連の博物館をめぐってみよう。

 鉄道系では、

・鉄道博物館(さいたま市)
・京都鉄道博物館(京都市)

が東西の“横綱”といっていいだろう。冒頭のロマンスカーミュージアム以外では、

・地下鉄博物館(江戸川区)
・小樽総合博物館(旧小樽交通記念)

がある。ちなみに、

・碓氷峠鉄道文化村(安中市)
・リニア・鉄道館(名古屋市)
・九州鉄道記念館(北九州市)

は、比較的規模が大きいものの博物館類似施設である。これら以外にも、全国には大小さまざまな鉄道関連の施設や記念館があり、数え上げればきりがない。そのくらい、地域と鉄道は密接にかかわってきたということだろう。

 船舶の博物館といえば、博物館法改正で新たに登録博物館となった船の科学館(江東区)だろうか。ただ、島国の日本では船とのかかわりが鉄道よりも古く、船にまつわる展示施設や記念館は鉄道以上に多いのではないだろうか。北前船などの停泊地といった船運で栄えていた地域には、必ずといっていいほど関連施設が残っている。10月下旬にリニューアルオープンする宮城県慶長使節船ミュージアム(石巻市)は、船を扱ったテーマとしては面白い。

・航空機を専門とする「航空科学博物館」(芝山町)
・交通全般を展示する「広島市交通科学館」(広島市)
・物流にスポットライトをあてた「物流博物館」(港区)
・街道の歴史を伝える「南木曽町博物館」(南木曽町)
・日本で初めての自転車博物館である「シマノ自転車博物館」(堺市)

は、一度訪れてみたい施設だ。

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