「テスラ復活」の米国報道は本当か? サイバートラック大貢献も株価下落、米EV市場は今後どうなる

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テスラは2024年3Qに46万2890台を納車し、サイバートラックの好調さが影響して前年比6.6%の増加を達成した。しかし、株価は3.7%下落し、マーケットシェアも48.2%に低下した。競争が激化するなか、EVの今後がますます注目されている。

在庫過剰も影響? EV「買い時説」

テスラのウェブサイト(画像:テスラ)
テスラのウェブサイト(画像:テスラ)

 テスラに限らず、EV全体はどうなっているのか。

『コックス・オートモーティブ』のリポートによれば、自動車調査会社『ケリー・ブルー・ブック』の調査で、米国においてEVは、2024年3Qに販売台数とマーケットシェアの両方で過去最高を記録したことが分かった。

 推定34万6309台EVが販売された。これは2Qから5%増加したことになる。EV販売シェアは8.9%に達し、2023年3Qの7.8%から増加した。

 コックス・オートモーティブのインダストリー・インサイト部門ディレクターであるステファニー・バルデス・ストリーティー氏は、

「成長を後押ししているのはインセンティブや割引です。より手頃なEVが市場に投入され、インフラが改善されれば、今後数年間でさらに普及が進むと予想されます」

と話している(2024年10月11日付)。

 政府のサポートにより初期費用をおさえられるリース契約が42.7%に利用され、業界平均の22.2%を大きく上回る。EVのインセンティブは業界平均の7.3%をはるかに上回る12.0%である。リポートは、

「EVの10%のシェアは十分に手の届くところにある」

と締めくくられている。

 一方で、『MARKETPLACE』は、この状況がいつまでも続かないとしている(2024年10月15日付)。

 数年前に米国の自動車業界は、EV生産についてアグレッシブな生産目標を設定していたものの、消費者の需要はそこまで届かなかった。これは現在、ディーラーが過剰に在庫を抱えていることを意味する。

 現在は値下げによってEVが売れているが、それは永遠に続くわけではない。自動車メーカーがEV生産を縮小しているため、1年か2年後は在庫状況の変化から取引状況が違うかもしれない。

 ほかのメディアでも、EVは

「今が買い時」

だという声が散見される。それらの影響もあり、2024年4QはEVがよく売れることだろう。

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