中国「新エネルギー車」に集まる期待! 充電時間の改善急務も、「燃費・航続距離」で評価上昇という無視できない現実 米系調査会社のリポートで明らかに

キーワード :
, ,
J.D.パワーの調査によると、2024年の中国NEV魅力度は739から789ポイントに上昇。中国新興メーカーが海外メーカーに迫るなか、充電や安全性の改善が急務となっている。

定着しないセグメント別トップ

セグメント別商品魅力度ランキングの一部(画像:J.D.パワー)
セグメント別商品魅力度ランキングの一部(画像:J.D.パワー)

 同調査ではセグメント別の商品魅力度ランキングも発表されているが、上位は毎年変動しており、特定の車種やブランドが上位に定着しているわけではない。

 BYDが3冠と突出しており、ニオとVWが2冠、その他はジーカーとテスラが各セグメントで上位を占めている。BYDとニオは過去2年間もそれぞれのセグメントで首位を獲得しているが、同じセグメントで首位を維持できたブランドはない。

 では、実際のNEVの販売状況はどうだろうか。中国テック・スタートアップ専門メディアである36Krジャパンの2024年上半期の中国新興EVメーカー販売トップ5は次のとおりだ。

・1位:理想汽車(リ・オート)
・2位:アイト
・3位:ニオ
・4位:零ホウ汽車(ホウ=足へんに包、リープモーター)
・5位:ジーカー

 今回の調査では、

・ニオ(ミッドサイズBEV、プレミアムBEV)
・ジーカー(ラージBEV)
・アイト(マスマーケットPHEV SUV)

の3ブランドのみがセグメントトップとなり、商品魅力の高さが販売増に直結していないことがわかった。このことは、購入したNEVに満足していないユーザーがいる現実を浮き彫りにしている。

 日本では、ホンダN-BOXが3年連続で国内販売台数1位を維持するなど、同じ車種が長年にわたって一定の人気を保つ傾向がある。しかし中国では、日本のように一定期間人気を維持する 「定番」車種が生まれにくく、淘汰が進む中国自動車市場の現実を物語っている。

全てのコメントを見る