京成モーニング・イブニングライナーの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない【リレー連載】偏愛の小部屋(6)
やばいポイント4「車窓風景」

6月の木曜日に、成田空港7時49分発モーニングライナー206号京成上野行き6号車に乗車した。成田空港と空港第2ビルからの乗車はわずかであったが、京成成田から比較的まとまった乗車があった。
京成佐倉ではホームでモーニングライナーの列をつくっていた大勢の乗客が乗車し、40代くらいの女性と相席となった。八千代台でも多くの乗車があり、乗車率は5割台に達したと推定される。2023年4月のある平日に、京成成田5時32分発モーニングライナー202号6号車に乗車した際は、6号車の乗車率は4割ほどであった。
実際に乗車してみて、モーニングライナーには、これまでに見てきた三つのやばいポイントに加えて、もうひとつあることに気づいた。それは、
「バラエティーに富む車窓風景」
である。京成成田から京成佐倉の間では、谷戸と呼ばれる里山の風景が広がる。京成佐倉出発後に程なくして渡る鹿島川で釣り人が釣り糸を垂れる光景が目に入ると間もなく、車窓右手では鹿島川が印旛沼に流れ込み、そのまま印旛沼が並行する。印旛沼縁の「佐倉ふるさと広場」付近では、夏はひまわり、秋にはコスモスが満開となる。その後も、
・花見川
・江戸川
・中川
・綾瀬川
・荒川
・隅田川
などいくつもの河川を渡る。それぞれの河川には特徴があり、車窓にアクセントを添えている。
また、列車が都内へ入っていく辺りでは、徐々に東京スカイツリーが視界に入り、青砥を出ると、線路沿いに住宅街が密集する風景が展開する。そして、日暮里を出て、右手の東北本線の向こう側に広がる谷中霊園が目に入ってくると間もなくして地下に入り、終着の京成上野に到着する。首都圏において山間部以外の区間で、京成本線のように
・里山
・河川
・住宅街
・東京スカイツリー
・下町
・谷中霊園
と、バラエティーに富んだ車窓はなかなか見られないと感じる。モーニングライナーのリクライニングシートに身を委ねてコーヒーを飲みながらゆったりと移り行く車窓を眺めれば、1日の活動に向けた英気が養われるというものである。
帰宅時のイブニングライナーでは車外は闇夜に包まれていることが多いため、車窓風景を楽しむ代わりに、パソコン作業に没頭するのも悪くない。