京成モーニング・イブニングライナーの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない【リレー連載】偏愛の小部屋(6)
やばいポイント3「1か月乗り放題」

モーニングライナー・イブニングライナーには、1か月乗り放題の定期券がある。筆者としては、この点を一番「やばい!」ポイントに認定したい。
1か月8150円とリーズナブルな値段で、「モーニングPASS」はモーニングライナー4本の、「イブニングPASS」はイブニングライナー7本の、購入時に対象座席のなかから選んだ座席に乗り放題となる。しかも、
「持参人方式」
であるため、例えば、平日は父親が通勤に使用し、休日は家族に貸し出すことも問題ない。
仮に20日使用した場合の1日当たり料金は約407円(1km当たり約5.9円)となりかなり割安となるが、30日間フルに使い倒した場合は
「約271円(1km当たり約3.9円)」
と最安水準となる(1km当たり料金で最安はJR西日本「Aシート」約3.5円)。JRグループなど他社にも、新幹線定期券・特急定期券はあるが、その多くが自由席利用または指定席の空席の利用を基本にしており、着席は保証されない(JR北海道の「かよエール+(プラス)」は指定席を利用できる)。
1967(昭和42)年6月23日より、定期券所持者が特急券を購入することで特急に乗車できるサービスを始めた小田急電鉄では「ロマンスカー通勤」という通称で、特急の通勤利用が広く定着していることで有名であるが、特急券は乗車の都度購入することを長らく基本としてきた。
2024年4月1日、割安なサブスクリプションチケット「EMot ロマンスカーパスポート」の通年発売を開始したが、利用できる特急は、平日の9時~17時59分の間に小田急線の駅を出発する列車に限定される。
こうした現状を見れば、モーニングPASS・イブニングPASSは、購入時に選んだいずれかの列車の指定席を出勤時・退勤時に1か月間乗り放題で使用できるというお得感は特筆に値する。
特急定期券を廃止する鉄道事業者もあるなかで、何と太っ腹なのだろうか。筆者的には「やばい!」しかでてこないのである。