AT車 or CVT車 結局どちらがメリットあるのか?

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CVTとATの比較を通じて、自動車のトランスミッション技術の進化と特性について解説。日本市場ではATが主流だが、両者の特性を理解し、車種や用途に応じて選択する必要がある。

技術進化の相互補完

AT車のシフトレバー(画像:写真AC)
AT車のシフトレバー(画像:写真AC)

 日本自動車販売協会連合会によると、2019年の乗用車登録車販売に占めるAT車の割合は98.6%だった。MT比率は1.4%なので、新車登録台数のほとんどがAT車だ。

 前述のとおり、CVTもATもAT車に分類されるため、今後も両技術の発展は続くと思われる。また、近年は「8速AT」や「10速AT」といった多段トルクコンバーターを採用したAT車も増えており、主に高級車に採用され、その価値を高めるためもあって搭載コストが高くなっている。

 しかし、実際には買い物や子どもの送り迎えなど日常的な用途が中心で、街乗りをメインに使うユーザーが多い。そのため、小回りが利くクルマは重宝される。

 多段式ATは軽自動車やコンパクトカーには不向きなので、今後もCVTが普及していく可能性は大きい。メーカーにもよるが、CVTにはないクリープ現象(ATのブレーキを離すとクルマが動く仕組み)が加わり、運転のアシストに近い形で操作性が向上した。

 今後、CVTもATも、お互いの長所を補い合いながら技術的に進化していくのだろう。

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