強風で落下の恐れも? 日本の道路標識「老朽化」で危なすぎ問題
高速道路で大きくて頑丈な標識と衝突するのは非常に危険だ。老朽化も進んでいる。今回はそんな衝突の危険性を“ズバリ”指摘していこう。
放置される標識、負担の壁

老朽化した標識がそのまま放置されている理由は、労力面・経済面の問題が考えられる。簡単にいえば、直す時間や人手が足りない、修繕費を捻出するのが難しいということだ。
内閣府が発表した「令和5年版 交通安全白書」によると、日本全国の道路に設置されている規制標識・指示標識は約949万枚である。これらをすべて管理・整理するには膨大な労力と費用がかかる。さらに、日本の道路は主に
1.高速道路国道
2.一般国道
3.都道府県道
4.市町村道
に分けられており、それぞれ標識の設置や管理を担当する部署が異なる。「2」は、主に
・直轄国道(国道番号1桁と2桁)
・補助国道(同番号3桁)
があり、前者は国土交通省の、後者は地方自治体の担当となっている。
「1」はいわゆる高速道路で、NEXCOという高速道路会社が管理している。2024年4月現在、日本の高速道路は有料化されており、設置されている標識は、利用者が支払う通行料金によって維持・管理されている。「2」「3」「4」はいわゆる一般道であり、地方自治体が管理し、国の予算や税収で標識を維持管理している。
そのため、一般道を中心に老朽化したものを目にする機会が多い。交通量の多い幹線道路やバイパスは比較的よく整備されていることが多いが、交通量の少ない海岸沿いや山道では老朽化した標識をよく見かける。さすがにすべてのものを維持管理するのは至難の業である。