自転車保険「3割以上が未加入」という現実! あなたは事故の責任をきちんと取れますか? 加入のメリット・デメリットも考える
加入は義務であると同時に権利

自転車保険に加入しない人がいる理由として、挙げられるのは加入義務化の不徹底さだ。
例えば筆者(石坪マナミ、自転車ライター)の暮らす東京都でも、2020年に加入義務化が導入された当初は、新聞などでも大きく取り上げられ、話題になった。しかし、時間がたつにつれ、加入義務化が話題にされることは少なくなった。区役所の広報誌などで触れられることはあっても、街中で加入義務化を呼びかけるポスターなどを目にすることは、ほとんどない。
結果、加入義務があることに気付く機会は少ない。先に記したau損害保険の調査でも、自転車保険の加入義務化を「知っている」と回答した人の割合である義務化認知率は、2021年度の49.4%から2年連続で低下し、2023年度には
「39.1%」
にとどまっている。このことは、加入義務化が十分に浸透していないことを示している。求められるのは、
・加入義務化の周知強化
・自転車利用者の意識向上
ではないか。行政、自転車販売店、保険会社が連携し、継続的な情報発信とわかりやすい説明を行うことで、加入率のさらなる向上が期待できるかもしれない。加えて、周知不足以外に、保険に加入しない理由はなにかを調査研究する必要もあると考えられる。
いずれにしても、自転車保険への加入は、自転車利用者にとって義務であると同時に、自身を守るための権利でもあることは確かだ。
自転車事故のリスクは誰にでもあり、ひとたび事故を起こせば、高額な賠償責任を負うことになりかねない。その経済的負担は、個人の生活を脅かすほど大きなものになる可能性がある。
一方で、自転車保険に加入することで、万が一の事故の際には保険会社が経済的なサポートをしてくれる。これは、自転車利用者にとって大きな安心材料となる。すべての自転車利用者が、自転車保険加入の重要性を理解し、行動に移すことを強く推奨したい。それが、自転車社会の安全と安心につながるのだ。
「あなたは事故の責任をきちんと取れますか?」
この言葉をよく考えてみてほしい。自転車は凶器になりうるのである。