物流の謎! 「ダンボールサイズ」を統一すれば時間が節約できるのに、なぜ実現しないのか?

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荷物の大きさによってダンボールの大きさが異なるのは、大変な時間と労力を要する。ある程度サイズが統一されれば、時間の節約になるはずだが、現状ではその動きはあまりない。なぜだろうか。

新たな輸送システムの提案」

物流トラック(画像:写真AC)
物流トラック(画像:写真AC)

また、昨今「フィジカルインターネット」という概念が提唱されている。フィジカルインターネットとは、経済産業省から発表されている資料によると、

・占有回線でなく共通の回線を用いてパケット単位で通信を効率的に実現しているインターネット通信の考え方を物流(フィジカル)に適用した新しい物流の仕組みとして、2010年頃にヨーロッパで提唱されたもの。以降、国際的に研究が進められている

・デジタル技術を駆使し、物資や倉庫、車両の空き情報等を見える化し、規格化された容器に詰められた貨物を、複数企業の物流リソース(倉庫、トラック等)をシェアしたネットワークで輸送する共同輸配送システム

というものである。これが実現されると、生産者、販売業者、物流業者など川上から川下まで一連で情報が管理され、企業や業種の壁を越えて荷役や輸配送がシステマチックかつ効率的に行えるようになる。

 積載率が低くただ空気を運んだり、無駄に多くの燃料を消費したりといったことが削減され、環境対応を図る上でも大きな貢献が期待できる。

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