トランスジェンダーの「自動車保険料」 男性より高い?安い? 多様性尊重の社会における「真の公平性」とは何か 米国最新事例で考える

キーワード :
,
ジェンダーによる保険料の違いについて、日米を通して考える。

性別多様性と自動車保険

自動車と電卓(画像:写真AC)
自動車と電卓(画像:写真AC)

 これまで男性、女性だけについて見てきたが、いまの時代、簡単には男女で分けられないようになってきている。米国ではどのように対応しているのだろうか。

 独立非営利のシンクタンク「ムーブメント・アドバンスメント・プロジェクト(Movement Advancement Project)」によれば、現在、22の州とコロンビア特別区において、運転免許証の性別の選択肢が

・男性
・女性
・ノンバイナリー

になっているという(2024年1月18日付、米サイト『Investopedia』)。

 ノンバイナリーは、「第三の性」で、男性や女性という分類にあてはまらない、もしくはあてはめたくないと考えている人の性を指す。

 現状では、トランスジェンダーやノンバイナリーの人の保険料が、男性、女性としている人とどう違うのか、まだデータが不十分のようだが、ふたつほど例が紹介されている。

 デラウェア州において、トランスジェンダーとして申請した後、

「自動車保険料が上がった」

人たちがいた。また、西部のコロラド州の見積もりを取ったノンバイナリーの人は、平均月額が、

「男性と女性のちょうど中間」

となった。中間の金額というのは、納得感があるような、それでいて奇妙なような感覚がないだろうか。

「なにが不公平でないのか」

というのは本当に難しい。

 米国においても、日本においても、今後、トランスジェンダーやノンバイナリーの保険料がどのように評価されていくのか、またジェンダーによる保険料の違いがなくなっていくものなのか、見守っていきたい。

全てのコメントを見る