EV以下、ガソリン車以上! 消費者は結局、ハイブリッド車の“適度な環境性能”を求めていたのか【リレー連載】ハイブリッド・ア・ゴーゴー!(3)

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欧米主導の急進的EVシフトが風前のともしびとなり、再びハイブリッド車に注目が集まっている。本連載では、ハイブリッド車の進化と市場の変化をわかりやすく紹介。その魅力が今後の持続可能なモビリティにどうつながっていくのか、データを交えて解説する。なお、連載名の元ネタは、1965年から1966年まで放送されていた米音楽バラエティー番組「ハリウッド・ア・ゴーゴー」である。

米国・中国の指向

人々が購入を検討したことのあるEVやハイブリッドの条件(画像:THE zebra)
人々が購入を検討したことのあるEVやハイブリッドの条件(画像:THE zebra)

 欧州投資銀行のリポートでは、米国人はHV38%、ガソリン車・ディーゼル車33%、EV28%となり、欧州と比率はほぼ同じであり、中国の場合は44%がEVを購入する傾向があるとしている。

 インターネット上で米国国内における購入意識調査を検索したところ、次のような調査結果が見つかった。

 非営利の消費者団体であるコンシューマーリポート(CR)は、回答者の36%がEVを検討しているとし、14%がEVを確実に選ぶとしている。また、自動車や保険の比較サイト「THE zebra」の調査では、60%近くがHVかEVを検討し、20%近くがEVを検討しているという。

 米国の場合は、州や世代により購入行動が大きく異なっているものの、各種調査結果を総合してみると20~30%がEVを検討しているとみてよいだろう。どの調査も、EVの普及には充電設備の普及が鍵になると結論づけており、このEVの弱点を突いてHVがどこまで食い込めるかといったところかもしれない。

 中国は、2023年の乗用車販売台数2606台のうちEV、PHVをあわせた新エネルギー車(NEV)が904.8万台と34.7%を占めていた。また、中国自動車工業協会(CAAM)の2024年予測では、乗用車、商用車あわせて約3100万台とし、うちNEVは1150万台(37.1%)とみている。

 欧州投資銀行のリポートでは

「44%がEVを購入する傾向がある」

とあるが、中国の場合はEVをNEVと読み替えてもよいかもしれない。

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