EV以下、ガソリン車以上! 消費者は結局、ハイブリッド車の“適度な環境性能”を求めていたのか【リレー連載】ハイブリッド・ア・ゴーゴー!(3)

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欧米主導の急進的EVシフトが風前のともしびとなり、再びハイブリッド車に注目が集まっている。本連載では、ハイブリッド車の進化と市場の変化をわかりやすく紹介。その魅力が今後の持続可能なモビリティにどうつながっていくのか、データを交えて解説する。なお、連載名の元ネタは、1965年から1966年まで放送されていた米音楽バラエティー番組「ハリウッド・ア・ゴーゴー」である。

欧州の自動車消費行動

電源別の欧州新車登録台数(画像:欧州自動車工業会)
電源別の欧州新車登録台数(画像:欧州自動車工業会)

 では、欧州における実際の消費行動はどのようになっているのだろうか。

 欧州自動車工業会(ACEA)によると、欧州連合(EU)における2023年の乗用車の新車登録台数(暫定値)は以下のとおりであった。

・ガソリン車:約372万台(対前年10.6%増、構成比35.3%)
・HV:約272万台(同29.5%増、同25.8%)
・EV:約154万台(同37.0%増、同14.6%)
・ディーゼル車:約143万台(同5.8%減、同13.6%)
・プラグインハイブリッド車(PHV):約81万台(同7.0%減、同7.7%)
・その他:約32万台(同15.7%増、同3%)

現時点では、ガソリン車・ディーゼル車の購入比率が48.9%と高いものの、対前年の伸び率でいえば、EV、HVのほうが明らかに高い。

 今後は、欧州投資銀行のリポートが示す志向どおりの消費行動となるのであれば、EV、HVの構成比が高くなると思われる。

 とはいえ、懸念材料もなくはない。例えばPHVは、2023年は新車登録台数が多くの国で前年比プラスであったが、ドイツはPHVへの購入補助金制度の廃止(2022年末)により、

「対前年74.4%減」

と大幅にマイナスになったという。EVも含めてであるが、補助金で需要を生み出している側面は否めず、今後の動向が気になるところだろう。

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