飛行機の「ペット同伴」 SNSでの“絶対NG論”は意外と正しいのかもしれない
羽田空港C滑走路で海上保安庁の航空機とJALの旅客機が衝突した。この事故で貨物室に預けていた乗客のペット2匹が死亡し、SNS上では「ペット同伴」の議論が白熱した。
ルール整備と柔軟性
ペット同伴サービスの導入にあたって鉄道会社や航空会社に求められるのは、明確なルールの確立である。スターフライヤーは数回のテストフライトを経て、ペット同伴のルールを明確にした上で全路線へのサービス展開を決めた。
2022年に新幹線で初めてペット専用列車ツアーを実施したJR東日本は、使用済み車両を車庫に格納し、アレルギー防止のための特別清掃を行った上で、今後も旅行商品として提供する可能性を検討している。
結果として提示されるルールはさまざまな形になるかもしれないが、ニーズによっては、特定の列車や航空機の全座席にペットを同伴でき、ケージから出すこともできるサービスも選択肢に入るかもしれない。これは極めて現実的なアプローチである。
事業者が、最初からペットの同伴を許可する旨の明確な声明を出せば、明確な住み分けができる。これはペットをめぐる紛争を防ぐことにもなる。また、鉄道や旅客機についても、前述の宿泊施設と同様に、最初からペット同伴を前提とした運営を行うことも検討に値する。