飛行機の「ペット同伴」 SNSでの“絶対NG論”は意外と正しいのかもしれない
羽田空港C滑走路で海上保安庁の航空機とJALの旅客機が衝突した。この事故で貨物室に預けていた乗客のペット2匹が死亡し、SNS上では「ペット同伴」の議論が白熱した。
ペット同伴宿泊が進化
そんななか、ペット愛好家向けのサービスも充実してきている。特に注目したいのは、ペット同伴が可能な宿泊施設の増加だ。なかでも、2020年10月にオープンした「キンプトン新宿東京」は大きな変化を感じさせた。
キンプトン新宿東京は、インターコンチネンタルホテルズグループに属する高級ホテルだ。開業当初からペット同伴の宿泊を歓迎する姿勢をとっている。
ペット同伴可の宿泊施設では、客室以外はケージに入れておくのが一般的だ。しかし、同ホテルでは、レストランを含む館内すべてのエリアで、ペットはリードをつけたままホテル内を移動することができる。高級ホテルでこのレベルのサービスを提供しているのだ。
また、2022年2月に開業した住友不動産ヴィラフォンテーヌが運営する「inumo 芝公園 by ヴィラフォンテーヌ」は、「inumo」の名の通り、愛犬家をターゲットにしたペット宿泊特化型ホテルだ。
数年前まで、ペットと泊まれる宿はリゾートホテルや温泉宿に限られていた。その多くは、客室以外にケージが必要だったり、ペットは別の部屋に泊まらなければならなかったりといった条件をつけていた。
そのため、ペット愛好家はペットホテルに預けるか、旅行そのものを諦めざるを得なかった。ペット産業の拡大とともに時代が大きく変わったことは間違いない。
そんななか、交通機関におけるペット同伴サービスは遅れていた。しかし、スターフライヤーがサービスを全路線に拡大したことは、今後、日本のあらゆる交通機関でペット同伴が容易になることを示唆している。